
強者どもが夢のあと
この廃墟と化した古城は、
ネス湖に突き出す岬の上に建つアーカート城です。
13世紀に建てられ、
スコットランドとイングランドの独立戦争、
その後の、度重なる略奪と戦いの繰り返しの末、
17世紀には政府軍の手によって
自ら爆破されたと言われています。
古城の栄華も強者達の夢のあとさきも
鬱蒼とした神秘のネス湖の湖底に、
深く眠り続けています。
神秘を超えた不気味な静けさ…
私は、一瞬、ネッシーがぬめぬめとした
巨体でこの不気味さの中から
姿を現すのではないかという妄想で寒気がしました。
ネッシー伝説が図らずも生まれたのは、
全長37km、幅最低でも2km、
霞ヶ関ビルを丸ごと飲み込んでしまうという
とてつもなく不気味な暗雲のような湖の深さに、
背筋を氷らせた人々の
恐怖心と想像力からではなかったでしょうか。
真偽は、謎に包まれているもの。
石を砕け合う人間と人間の
気の遠くなるような長い闘いがあり
城も破壊させた…
自然の力は、闘い敗れた兵士達の
恥辱の血痕を一つ残らず
湖に持ち去ったのかもしれません。
歴史を見つめさせてくれる窓…
廃墟とネス湖を組み合わせた自然の神は、
周到な歴史の舞台演出家なのかもしれません。




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強者どもが夢のあとこの廃墟と化した古城は、ネス湖に突き出す岬の上に建つアーカート城です。13世紀に建てられ、スコットランドとイングランドの独立戦争、その後の、度重なる略奪と戦いの繰り返しの末、17世紀には政府軍の手によって自ら爆破されたと言われています... [つづきを読む]







