日本の夕日100景の一つ、屋島の夕日。
屋島の戦いの名場面、
平氏軍から美女の乗った小舟が現れ、
竿の先の扇の的を射よと挑発。
受けて立ったのは源氏の那須の与一。
海に馬を乗り入れたかと思いきや、
弓を構え「南無八幡大菩薩」と唱え、
見事に扇の柄を射抜いた。
矢は海に落ち、扇は夕日の空を舞いあがった。
平家物語の名場面、「扇の的」
この美しい夕日を舞台に、
赤い日輪の扇が、白波を浮きつ沈みつ漂うさまは、
戦陣にあっても興趣を忘れない、
敵味方両者の美学を彷彿とさせます。
吉川英治の新・平家物語を読破したのは、
確か30歳のはじめ頃。
いきいきとした登場人物の魅力と、
小説の面白さにはまり、
全巻を夢中で読み終えてしまいました。
この世の無常というものを、
まだ若かった私に全編を貫いて、
痛烈な印象をもって教えてくれた作品です。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を顕はす。
奢れる者久しからず、ただ春の世の夢の如し。
猛き人も遂には滅びぬ。
偏に風の前の塵に同じ。
屋島悠久ロマンの夕暮れ。
☆ゆっくりとめぐる日本の旅を、ご一緒に〜☆
いつもありがとうございます♪♪


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