リヤドロの美しさをお楽しみ頂きながら、日本や外国の旅の思い出、絵画と創作詩、美術館探訪etC・大人のロマンのひとときを。
  • 09«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »11
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
『春雨と酒』

雨のベランダ1
雨のベランダから




朝7時、実家の兄から電話が鳴った。

母の墓参りに行く予定をしていたのだが、
だいぶ、雨が降り出してきたので
明日に変更しようかという相談だった。

「そうだねぇ。
雨だと、お線香もすぐに消えちゃうし、
お花も、雨の中じゃ、
すぐにだめになっちゃうものねぇ。」

眠ぼけまなこで、「じゃあ、明日ね。」
そう答えて電話を切った。

亡母の妹の叔母も、
親戚縁者の墓参りがこたえる年齢になり、
今年は、本家の墓参りだけにして、
実家で、我が家を含めた、
食事会をやろうということになっている。

酒豪で、陽気な叔母だったが、

「お酒、とうとう、やめたわよ。」

電話の向こうで、「ははっ!」と、笑った。

叔母のお酒談議は、とても痛快で、
身振り手振りよろしく、
私達は、いつも話しに引き込まれては笑う。

波濤のような生き越し方の洗いざらいを、
まるで、上野あたりの寄席のお座布に、
すとんと座り込んだような、艶な風情で、
話しの一つ一つを、とっくり酒のおつまみに、
さっと変えてしまう、あっぱれな大正女人。

あと、どれだけ、
慕わしい叔母の痛快劇を聞けるのだろう。

雨の春分の日は、
日本酒のあの、
つんとした懐かしい味を思い出させた。

今年、私は、
叔母の手に、いったい、何をつごう。


伊東深水『春雨』
伊東深水『春雨』








FC2ブログランキング
【コレクション部門】


暮らしとファミリー ブログセンター]


リヤドロミュージアム&創作ドールハウスをお楽しみ下さい~

ジョゼの人形の部屋




人生の甘美なしたたり (角川文庫)人生の甘美なしたたり (角川文庫)
(2002/06)
田辺 聖子

商品詳細を見る


関連記事
この記事のトラックバック
TB*URL

『春雨と酒』
雨のベランダから朝、7時、実家の兄から電話が鳴った。母の墓参りに行く予定をしていたのだが、だいぶ、雨が降り出してきたので明日に変更しよかということだった。[続きを読む>>]リヤドロ・春の窓辺いつもご愛顧頂き、ありがとうございます【ジャパン・ライフスタイル】...  [つづきを読む]
ジョゼの人形の部屋 | 2009/03/20(金) 20:49
Copyright © 2005 ジョゼのリヤドロの部屋. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。