リヤドロの美しさをお楽しみ頂きながら、日本や外国の旅の思い出、絵画と創作詩、美術館探訪etC・大人のロマンのひとときを。
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『雪と地図』


『ハッピーホリデイズ』


朝起きた時から、
ベランダの空がグレー、一色。
東京は、雨から雪の予報通り、みぞれ雪。

出かける予定を変更して、
家の中で過ごすことにした。

読みためている本もたくさんあって、
どれから崩していこうかしらと、
本のページをペラペラめくる。

まとまった時間が取れない時、
私は、文庫本の力もたくさん借りる。
薄くて軽い新書も便利だ。

めぼしいものに、ぱっと狙いをつけて、
出かける間際のバックの中に、
慌てて押し込める。

バスを待っている間、電車の中、
長く待たされる病院の待合室などは、
格好の読書タイムになる。

ベランダの雪降る空、
温かい夕食の下ごしらえをしながら、
テーブルの上に世界地図を広げてみた。

学生時代、暗記ばかりさせられる地理が
好きになれなくて、ずいぶん悩まされた。
なぜか、大人になってから
広げる地図はとても楽しい。

日本も行ったことがないところが
たくさんあるし、外国への夢も膨らむ。

ふと、気がついたけれど、
ブログを初めてから、
日本地図、世界地図とも仲良しになれたようだ。

「あっ、ここに、●●さんが住んでいる。」

「あっ、ここは、●●さんが行ったところ。」

そう思うと、地図の中のたくさんの地名が
懐かしいものになってくれる。

グーグルは、パソコンの中で、
世界中の国、日本の家々の窓まで
見せてくれたけれど、
文明機器の便利さとプライバシーの侵害で、
日本では評価が分かれた。

地図の誕生した気が遠くなるような
過程を思うと、やっぱり、こんなふうに、
ぺらぺらとめくりながら、
マーカーで、自分だけの目印をつけていくのも
ロマンの時間なのかもしれない。

2月最後の金曜日、
雪降る夜に、
好きな音楽でも聞くことにしましょうか。


夜のライトアップ・ベゴニア
「夜のライトアップ」








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感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)―Tanabe Seiko Collection〈3〉 (ポプラ文庫)感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)―Tanabe Seiko Collection〈3〉 (ポプラ文庫)
(2009/02)
田辺 聖子

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鯛つづき~♪


中川一政『鯛』
中川一政『鯛』


最近の我が家の夕食は賑やかだ。

新米シェフは、日毎に研鑽!
包丁の研ぎ石も、いきなりドイツ製に!

切れ味のいいこと、いいこと、
そそっかしい私などは、指先まで切りそう~

古いまな板も、檜の香りのする
四万の木が届いた。

本格的なキッチン革命!

凝るっていうことは、わかっちゃいたけれど、
男の料理、妥協がないわぁ~

お砂糖、お塩、お醤油、お味噌、お米
油、香辛料の類は、
昔からの私のこだわりで何とか合格!

このご時勢で、外食産業もめったうちにされ、
家庭で手作りが増えているそうだが、
手作りしていると、面白い発見もある。

材料との対話という心のゆとりができる。

不況のせいか、新鮮な鯛も
たたき売りされていることがある。
500円という安さに惹かれて、
つい2匹も買ってしまった。

一匹はお刺身にして、
こりこりとした食感を味わう。

もう一匹は、昆布の出し汁から
ゆっくりと土鍋で炊きあげる。

土鍋の口から湯気が噴き出し、
ぷぅ~んと、鯛の香りがしてくる。

蒸らしているうちに、カマで
鯛のすまし汁を作る。


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鯛つづきのせいか、
中川一政氏の
『鯛』の絵まで見つけてしまった。

威風堂々と描かれた鯛に、
ロシア文学者プーシキンの言葉

「汝は帝王也獨り生きよ」

真鶴町生まれの日本画家は、
たくさんの魚を描いている。

以前、真鶴の『岩忠』で食べた
生捕りのお刺身の美味しさまで
思い出してしまった。








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中川一政 いのち弾ける!中川一政 いのち弾ける!
(1996/03)
中川 一政

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『靴磨き』絵画と創作詩


ドラクロワ『早朝の光』
ドラクロワ『早朝の光』




『靴磨き』


焼け野原のど真ん中
正気を失った白い顔

足の指先には
泥が詰まっていた

バラックが建っていく光景を
ぼんやり眺めちゃ
何もする気が
無くなった

気がついたら
都会の片隅で靴磨き

人間ていうのは
すごいもんだぜ

引きづっていた泥指が
新しい靴に履き変わり
街の中は息づきはじめた

電車が走り車が走り
靴音は闊達になった

街は眠ることなく
俺も生き延びた

道行く男や女の嬌声
酔いどれたちの浮かれうた

車の溢れた片隅で
灰色の煙に
蹴飛ばされながら
年老いた

それでも
靴磨きが
好きだった

足音を聞いていると
今がわかった

希望を持っているのか
満たされているのか

孤独なのか
失望しているのか

不安なのか
苛立っているのか

絶望しているのか
崖の淵にあるのか

ビルの隙間から
生気の失せた青い顔

靴紐が汚れだし荒んだ背広が
泣いている

足音はいつも
今を教えてくれた                                                    

                                  by・ジョゼ







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クロジウス『ソファーに掛ける裸婦』


クロジウス『ソファーに掛ける裸婦』
クロジウス『ソファーに掛ける裸婦』




寒い冬の終わりが近づくと、
不思議に、光明のようなもの、
迷いのない完成された世界への憧れが、
強くなってくるような気がする。

冷たい殻を破り捨て、
新しい皮膚の生まれ変わりを
人は、永久に感じたいのかもしれない。

この絵を見つめていると、
精神の高貴さが、
封じ込められていた
肉体の解放を得て、
婦人そのものが、
深い平安の中に
心地良く透化されていくようだ。

観る者にも、
充足した安らぎを与えてくれる。

こんな絵に出会えて嬉しい日になった。

春の足音とともに、
私のアート探訪の憧れも、
チカッ、チカッと、
点滅しだしたのかもしれない。







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ガーデンレストラン?


ペイネ『お花のレストラン』
ペイネ『お花のレストラン』



リタイア生活も、あっという間の10ヶ月。

さあ、何が一番変化したでしょうか

初めてのイギリスの旅もできて、
3階建てのドールハウスも完成して、
この年代、当たり前のように、
親や、娘達、孫達にもよりそって。

今、一番夢中になっているのが、
お料理タイム

な、ぜ、かっ、て~

庭師、ドール館長、IT指導技師、
よろず屋お助けキーパー、etc、
夫君が、大食漢の胃袋を満たすため、
当然、辿り着いたのは、男の料理長の方書き

料理の得意な、私の兄と競い合ったのが、
運のつき~
いえいえ、私には、運のはじまり~

何でも、徹底して凝る夫君は、
プロのレシピを片手に、
ついに、和・洋・中と、開花中

待ってました!の、この私、
料理長から、すすんで、降格~

私は、毎日、ずらっと並んだ
大、中、小、のボールの中に、
必要な材料を、まな板で、トン、ト、ト~ン

ちなみに、昨夜のメニューは、

グリーンアスパラのスープ
白身魚のカルパッチョ
真鯛のロシア風ソース煮、
抹茶ゼリー
私が、唯一、焼いたパン

美味いの一声で、私は、ワインをぐびぐび~

こんなわけで、
夕餉は、毎日が、ガーデンレストラン

こんなふうに、お肉や、お魚、新鮮な野菜たちと
仲良く、お喋りっていうのも、
リタイアの、た、の、し、み、ど、こ、ろ

お楽しみの見つけ方も、熟年脳は中々よ。






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世界の鍋―いつもと違うごちそうレシピ厳選29世界の鍋―いつもと違うごちそうレシピ厳選29
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『もう一つの、ノスタルジア』



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私は、いつも人形たちに囲まれて暮らしています。

時々、何故こんなにたくさんの
人形たちに見守られて
過ごす事ができるようになったのだろうと、
思いを深めることがあります。

他界した母も、手先の大変な器用な人で、
暇さえあれば、何かを作っていました。

それは、戦後間もない物のない時代の中で、
兄や私の靴下のほころびであったり、
古い毛糸を洗い直しをして、
編むセーターであったり、
余った生地で作る、小さな人形であったり、
自己流で仕立てる洋服であったり、
立っても、座っても、何かを作っていました。

そんな母の形見となった人形のことは、

『母へのつぶやき』
として、
四年目の命日によせて、書き残しました。

もう一人、
抱え切れないほどの人形の数々を、
私の腕に持たせてくれる人の、存在がありました。

それは、義母でした。

初めて遊びに行った時、
無口な義母は、何となく恥ずかしそうに、
お茶を差し出してくれたあと、
部屋中に飾ってある、
たくさんの手芸作品の数々を、
私に、一つ一つ見せてくれました。


お義母さんのお人形


淡いパープルに彩色され、
巻き毛や薔薇の色まで洒落ていると思いました。

一通りの手芸をものにして、
近くの公民館で講師をしていました。

今、義母の部屋には、大昔に作った
色あせた江戸褄の日本人形だけが、
ぽつんと飾られています。

気前の良い義母は、
作った作品を、皆、人にあげてしまいました。

私達夫婦は、
よく、義父母を旅に連れて出かけました。
たくさんの人形館や、絵を観て回った。
大きなぬいぐるみのテディベアの前で
写真の中の二人が笑って並んでいます。


work73.jpg


義母は特に、高島屋で観た、
「与勇輝さん」の人形に、とても惹かれて、
遊びに来ると、
与勇輝さんの作品集のDVD、
絵はがきや、本を、嬉しそうに眺めていました。

ある年、やはり、旅に連れて行くため、
前夜から、義父母に泊まってもらったことがありました。

丁度、義母の喜寿のお祝い旅行を兼ねていて、
前夜の食卓で、
私は、ささやかなプレゼントを贈りました。

義母は、とても喜んでくれ、
大事そうにバックにしまいました。

その数分後、義母は、
慌てて、ソファーにかけている義父に、

「お父さん、バックの中に
こんなものが入っているのよ。」

と、たった今、
しまったばかりのプレゼントの箱を取り出しました。

私と義父は、思わず、顔を見合わせました。
その時、はっきり、わかりました。

「最近、婆さんが呆けてきてなぁ。」
という意味が。

旅から帰って、私達夫婦はすぐに、
認知症の専門医に赴きました。

大学病院の医師の事務的な質問に、
義母は、一つ一つ誠実に答えました。

義母の尊厳を、傷つけられるのではないかと
はらはらするような質問にも、
最後まで礼儀正しく答えていました。

診察が終わり、病室を出てすぐの廊下で、
義母は、私の手を、
ぎゅっと握って、こう言ったのです。

「ありがとう。連れてきてくれてありがとう。」

私は、その時、心の底から、
義母への愛しさで胸がいっぱいになりました。

亡き母同様、女性が生きにくい時代にあって、
忍従の時間に生涯の多くを費やした、
優しくて強い義母。


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義母の記憶は、日一日と失われていくのに、
私の義母への記憶は、
鮮やかによみがえってくる、この頃です。









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神様のかくれんぼ―与勇輝人形絵本 (文芸シリーズ)神様のかくれんぼ―与勇輝人形絵本 (文芸シリーズ)
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