
スコットランドは、
4日間のツーリストとして通りすぎてしまうには、
とても、もったいない場所でした。
底知れない魅力を秘めたこの場所には、
こんな、思いかけないものまで、
私を待ち受けていました。
フリータイムに立ち寄ったスコットランド美術館。
ケースにおさめられることもなく、
天を仰ぎみるように
静かに手を合わせ眠っていた石像…
おそるおそる手を伸ばして、ドレスのフリルに
ほんの少し触れようとしただけで、胸の鼓動が高鳴りました。
シルバーの光の中の眠れる貴婦人。
この貴婦人こそ、エリザベス1世の終生の敵であり、
反逆罪で断頭台の露と化した、
あのスコットランドの女王、メアリー・スチュアートでした。
この女王の悲劇的な生涯は、
世界の文学、演劇、映画などで描かれ続けてきました。
一つの島に君臨した二人の女王。
運命のいたずらはこの二人の人生を明と暗に分けました。 
偉大な女王と、
処刑場に立つ女王として。
メアリー・スチュアートを語ることは、
エリザベス女王1世をそのまま語ることになります。
メアリー・スチュアートは、
類稀な美貌と見識、強い個性を兼ね備えた、
超一流の貴婦人でした。
「白の女王」と呼ばれたほど、白を愛しました。
私が目前にした、
荘厳なシルバーの光の色は、
メアリー女王をまとっていた白い美しい布が
長い歴史の中で、
まるで慇懃なシルバーに変色でも
したかのようでした。 
1603年、エリザベスの死とともに
エリザベスの遺言によって
メアリーの息子ジェームス6世が
ジェームス1世として王位を継ぎました。
こうして、イングランドとスコットランドは
一つに結ばれ、人々の悲願であった
連合王国が誕生しました。
メアリー・スチュアートの血筋は、
現代のイギリス王家に引き継がれ、
エリザベス1世は、子を遺さないという選択をし、
連合王国という、贈り物を国民に残しました。
憎しみあい続けた二人の女王、二つの国…
偉大な歴史の人物も、
市井の人々と同じように運命に翻弄されました。
メアリー・スチュアートとエリザベス一世は、
ウエストミンスター寺院の同じ地下墓地で
静かに、眠っています。
メアリー・スチュアートは
「白の女王」のままに…




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里山暮らし、ときどきスペイン―やっと見つけた日本の本拠地!
(2006/06)
中川 璃々
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エジンバラの青い空、
この街には、
おかかえの素敵なペンキ屋さんがいるみたい
くるくる変わる空と雲に合わせて、
いつでも発車オーライ!
俺たちはいつだって、ニューファッション!!
空の色に合わせて自由自在、
気のむくままに、楽しめる文化の都!
街の中のライター博物館。
入場料、無料

エジンバラで生まれ育った
名だたるライターのルーツ調査。

一見、普通のエジンバラのストリート。
どなたが、お住まいなんでしょうね

ささっと、階段を駆け上がり、
石に刻み込まれたネームプレートは、、、と
ロバート・ルイス・スティーヴンソンさん
何とまあ、
あの、「ジキル博士とハイド氏」の
生みの親御さんではございませんか
有名すぎる18世紀の家主さんの家が、
そのまま、
ロバート・ルイス・スチーブンソン博物館!

そして、こちらは、
そのジキル博士とハイド氏のモデルになった方が
住んでいたストリート。
今もパブの看板で、立派なモデルぶりを発揮中


ランチで立ち寄ったレストラン。
どんどん、大勢が入ってくるやいなや、
子どものバースディパーティーが
賑やかに始まりました

赤い大きなお尻は

テディベアもびっくりの大熊さん

体型が似た人のそばに、
とうとうすり寄ってきました。。。

楽しい街だぜ







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スコットランドの首都、世界遺産エジンバラ。
11世紀、
スコットランド王マルコム3世は巨城を建てた。
ケルト人の砦を起源とした、
強靱な岩窟王のような歴史の街、エジンバラには、
スコットラン人の誇り高い
精神の強さが存在していた。
そびえ立つ黒褐色の街の時計台に、
真っ赤な車。
赤いタータンチェックを身にまとい、
バグパイプの音色。
街の窓わくとベンチは、
真紅の薔薇のような深い色合い。
何度も色の歴史も重ね続けたのだろうか。
奮え立つような城塞の石の世界は、
一瞬にして私を魅了させた。
石の世界に、引き込まれて行く列の中で、
ひときわ眼を引くのが、
豊満なご婦人の赤いブラウス。
エジンバラに、何十年も住んでいるという、
ガイドの「いつこさん」は、にこやかな日本女性。
赤い可愛い窓枠のお店を案内してくれた。
赤いマフラーの日本のご婦人は、
ヨーロッパ30カ国制覇の強者、
フリータイムも、揚々と一人で街を闊歩していた。
信号機はついているが、
あくまでも人間優先のストリート。
車に遠慮している顔は見かけない。
レストランも、主役は建物。
蒼いがっしりとしたドアだけが、客を待ち受けている。
白夜は、エジンバラの古城と街に、
浪漫の光を優しく注ぎ込んでいる。
オーク色の城塞、赤と緑のこの対比。
芸術、文化の都エジンバラに住む
老紳士は、今でも薔薇一輪を
胸に秘めているのかもしれない。
ズボンのポケットに手を入れて、
恋人を待っているような立ち姿。
水平線と、雄大な空と雲しか見えない…
堅固な城砦の街は、
たくさんの美しい色を、
秘密の宝庫のように隠しもっていた。




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日本のおじさん、迷子になっちゃってる〜ワン
あれ、耳も遠いの
通りかかったのも、何かの縁、案内役をかってでるか
僕、名犬ラッスー

まず、おすすめのお店で珈琲でもゆっくり飲んで

ここが、僕の生まれた「LUSS」だよ
この綺麗な湖はローモンド湖っていうんだ

ほら、おうちの前がとってもいかすでしょ
だってこのラスの街は、
テレビや映画にも出たんだよ
たくさんの外国の人達が、
ラスの街に車を止めて湖を眺めたり、
カップルが仲良く手をとりあって
街の中を歩いているよ
この街は、とってもチャーミングだもの

ラスの、とっておきはね
同じ大きさと高さの小さいおうちが、
こんなふうにずっと並んでいてね
小さな玄関先を、みんなで、腕によりをかけて
お花や緑をかざるんだよ

それからね、家と家の間を一つ一つのぞいてみてね
ほらほら、どのおうちも、裏庭までとてもお洒落でしょ
右側のおうちは、草原の風景をそのまま
見えるようにしているよ
両となりのお庭のデザインまでちがうでしょ
僕は、いつも庭でおうちを見分けるから
迷子にならないんだ

どこまでも続いている小さなラスの石の街は
おとぎ話しのように素敵な場所でした。
どの場所に立っても、個性的な緑使い、
緑と小さな屋根のウエーブが続いています。
ローモンド湖畔の美しい街には、
緑の騎士がたくさん住んでいるのでしょう

緑の天使に守られて…





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強者どもが夢のあと
この廃墟と化した古城は、
ネス湖に突き出す岬の上に建つアーカート城です。
13世紀に建てられ、
スコットランドとイングランドの独立戦争、
その後の、度重なる略奪と戦いの繰り返しの末、
17世紀には政府軍の手によって
自ら爆破されたと言われています。
古城の栄華も強者達の夢のあとさきも
鬱蒼とした神秘のネス湖の湖底に、
深く眠り続けています。
神秘を超えた不気味な静けさ…
私は、一瞬、ネッシーがぬめぬめとした
巨体でこの不気味さの中から
姿を現すのではないかという妄想で寒気がしました。
ネッシー伝説が図らずも生まれたのは、
全長37km、幅最低でも2km、
霞ヶ関ビルを丸ごと飲み込んでしまうという
とてつもなく不気味な暗雲のような湖の深さに、
背筋を氷らせた人々の
恐怖心と想像力からではなかったでしょうか。
真偽は、謎に包まれているもの。
石を砕け合う人間と人間の
気の遠くなるような長い闘いがあり
城も破壊させた…
自然の力は、闘い敗れた兵士達の
恥辱の血痕を一つ残らず
湖に持ち去ったのかもしれません。
歴史を見つめさせてくれる窓…
廃墟とネス湖を組み合わせた自然の神は、
周到な歴史の舞台演出家なのかもしれません。




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スコットランドの街並みは、
悠久な営みに満ち溢れていました。
丘の上は、大英帝国になるまでの
長い闘いの痕跡があり、
下の街路は、
現代の人々が車社会で競いあっています。
きりっと膝を立て、街を見下ろす青い女神。
ライオンは、守護神のように寄り添っていました。
整然と続く家々…
この小さな屋根の一つ一つの全てに
数えきれないヒストリーが詰まっている事が、
私の心をよけいにわくわくさせました。
天候不順も楽しんでしまいましょうか。
曇天の寒さでコートを羽織り、
がたがた震えているかと思うと、
悪戯な天使のように瑞々しい緑が姿を見せます。
街の中の小さなお店の顔は、
皆、個性的なメイクで競い合っています。
小さな看板まで、色使いがパワフル
!
ちょっと、ちょっと、
お昼寝する場所が違ってませんか

馬の宝剣も負けてはいられません。

どこを覗いても、もう一つ秘密の館が

近代建築が、怖い物知らずの若者のように出現。

女心より、素早いお天気の変化、
曇天かと思うと、夕方にはこんな青空
白夜、真っ最中のこの季節、
オフタイムを迎えた人々が、
いっせいに集まりだします。
サマータイムこそ、曇天と霧に生きる、
英国人の人生の華燭の季節!






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緑のトンネルは、歴史へのトンネル。
シェークスピア、「マクベス」の舞台になったコーダー城。
4大悲劇の舞台となった劇場の入り口に立つ。
吊り橋の上の鐘の音が、シェークスピアに
悲劇のペンを走らせたのか。
マクベスの運命は、ここから狂った。
三人の魔女は、
マクベスの理性に、欲望の呪文をかけ、
悲劇的な破滅へ向かわせた。
マクベスの伝説は、世界を超えて現代まで息づいている。
コーダー城は、伝説とは対象的な美しい
横顔をもつ瀟洒な緑の館だった。
モデルとなったマクベスは、
善政を執り行った立派な王様。
まるで、立派な王様に仕えた戦士のように、
緑の館を守っている庭師の姿。
緑の巨木は館の奧深くで
歴史という巨大な時の刻みを静かに横たえていた。
過ぎ去った時間、訪れた時間が、
形を変え、色を変え、緑のさざ波のように語りかけてくる。
そして、現代の人達の手によって
伝説の館、コーダー城に新しい光が差し込む。






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スコットランドの三大都市の一つ、
アバディーンに入ると、
緑の匂いと素敵な花壇の花が歓迎してくれた。
ヨーロッパの「石油の首都」だ。
古いお城も公共施設として生き返り、
緑の造成の時計が美しい。
世界から、「花崗岩の街」と呼ばれている
アバディーンの石の建造物は堂々とそびえ立つ。
19世紀のナポレオン戦争の時代を経ても、
花崗岩=御影石の街は、
はるか彼方まで続いていた。
1495年に創立されアバディーン大学は、
ネオゴシック様式。
アバディーンは、英国有数の教育の都市、
4人のノーベル賞受賞者が誕生しているとか。
何番目の受賞者さんですか。
壁一面の肖像画を脇目に、
こっそり、講堂の奧まで歩いていくと、
ステンドガラスの窓辺の下で学生達が受講中。
背のすらっとした若い女性は、
ゆっくり腕を背中に回し、
新鮮な空気を思いきり吸い込んでとても満足そう。
小さな村々を歩いていて、ついのぞきこんでしまった。
いつもこんなふうに、
古い緑色の木戸を開け放しにしてるのかしら。
石創りの小さな屋根は、山々の裾野まで続いていて、
どの屋根にも必ず煙突がついていた。
サンタさんは、大変そう。
曇り空の中でも、青年の樹はやっぱり颯爽として
野草はとても可愛らしい。
こうして、未知の異国には、
かつて見たこともない建物がそびえ立ち、
いにしえの空があり、歴史の匂いがあり、
何層もの豊かな緑の文様で私を迎えてくれた。
アバディーンから一歩、カントリーサイドに向かうと、
突然世界が変わりだした。
なだらかな丘稜が水平線までどこまでも続き、
菜の花畑が鮮やかに浮き上がってきたら、
思わず歓声をあげてしまった。






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五月香る、花と緑の国〜
憧れの英吉利から
何を届けましょう〜
たくさん、たくさん、ありすぎて




チェスター〜コッツウォルズ〜ロンドンまで〜
まず、地図を見てからっと

初めてのヨーロッパ〜
観るもの、聞くもの、キョロロンッパ〜

ママさん、地図見てもわかるのかしら

留守番も大変だわ
おみやげは、お友達が座るピンクのチェア、
上にはまだケースの中のテディベァ、
とっても可愛いいから、お披露目〜
わたくし、ヒルトップのグランママですの
どうやら、湖水の国の躾けが、
少し必要みたいだわ
あの、ぼくも、湖水で
一目惚れされてやってきたんだよ
ギョッ、このおうち、
ヒルトップのように仲間がいるよ

長旅、おつかれさまね〜
わたしたちは、もうずっと長〜くから
ここに住んでいるから安心してね
ここのママさんたら、
去年、ミス・ポターさんの映画を観てから
どうしても、湖水に行きたいって
大変だったのよ
ミス・ポターさんや、わたしたちのお話しだって
全部、飛行機に乗る前に読んでたのよ

パパさんは、家だけでなく
お城まで、たくさん観てきたらしいな
又、すぐに大工道具出して、
玄関からカーデニングまで、やりだしたぞ

建築士さんは、新築の家を完成させるために、
可愛い小物を壊れないように、
着内持ち込みで運んで帰国しました。
この小物は、さて、どこからやってきたのでしょう

ただいま〜
新しい家族の待つ家に、無事に帰国しました〜
『ジョゼのイギリス
2週間の旅の回転舞台、
バージョンいろいろ



はじまり〜はじまり〜








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