『蒼い夢』
いつものように
仕事を終えて
なぜか
飲みに行く気もせずに
電車を途中で
おりてみた
電車の窓から
ぼーっと見える
遊園地にふらっとよって
ベンチに座った
春も近い
夕暮れの回転木馬
ゆっくり廻る流れを見てたら
一瞬天国にきたかと
思えてしまった
子どもの頃の
俺の心には
こんなゆるやかな時間が
いつも廻っていたっけ
のっぱらで弾く
ハーモニカの音色
思う存分嗅いだ
土手道のむっとした草の香り
べいこまとべいごまが
火をちらしあうあの時の心おどり
毎日がゆるやかに
廻り続けていた
なぜか時々
ネクタイなぞを
剥ぎ取ってしまいたい
鞄の中の書類も
ファイルの中で
窮屈そうだ
そんなことを
思っていたら
暮れていく蒼い空に
笑われてしまった
持つ鞄は
もう一つあるだろうよ
持つかどうかは
おまえさん次第
ジョゼ
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