『ニキ美術館 』
那須の奥深さ
それはアートに深く通じている。
古き良き和風家屋の趣き
その建物に一歩、足を踏みいれてしまうと
異次元の世界へ。
そこは、世界的に有名なフランスの造形作家
『ニキ・ド・サンファル美術館』だった。
個性的な造形と美しいコバルトの色彩の驚き!
照明が消された真っ暗な部屋の中に、
すくっと立っている、彫金の輝きに、
視線だけが釘付けになる。
神の使者といわんばかりに
自信に溢れ立つ。
ニキ・ド・サンファルは、
生まれは裕福な銀行家の娘だった。
若かりし頃は、その見事な肢体と容貌で、
“ヴォーグ”のトップモデルをしていた。
けれど、ニキは、自己表現の方法として、
モデルという仕事を嫌悪した。
確かに、壁に貼られている写真の
ニキの、銃をも、射抜きそうな、力強い視線は、
自己獲得への野望への
苦悩で傷ついているように見える。
~テロリストになる代わりに、わたしはアーティストになった~
この言葉とおり、
激しい自己欲求にかられ、
30代でアーティストとして出発する。
そして、様々な偏見と闘いながら、
豊満な肉体を、ユーモラスな宇宙風船のように、
何にもとらわれず、そして何よりもおおらかで
寛大な愛を、満身にくゆらせている母性の造形、
この、巨大な女性像、『ナナ』を生み出した。
世界は、この女性ピカソの造形に
度肝を抜かした。
『ニキ・ド・サンファル・ナナ像』
ニキは、こう語っています。
「男性はとても創造的です。
工業時代の様々な機械を作りました。
けれど、世界をどうしたら善くできるかなどと、
いったことは、まだ想像できないのです…」
現在、彼女の作品は
パリ、トスカーナ、エルサレム、カリフォルニア、
那須に展示され、世界各地の人達は、
こぞって家族揃いで、
大自然の中の『ナナ公園』を訪れる
ニキは、女性こそが、生命を誕生させ、
世界の大空に、平和の象徴、母性の象徴として、
たくさんの『ナナ』を生み出した。素晴らしいアート、どうぞご覧下さいね。
『ニキ美術館ホームページ 』
「ニキ・ド・サンファル」へ
~あなたは世界の女神になった~
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